2000/09/25

運動適齢期

ディスク大会に出場していて去年の暮れから、少しずつ感じ始めていたことなのですが、ディスク大会に出場させる犬の月齢がどんどん下がってきているような気がします。
これは一体どういうことなのでしょうか??

私なりに推測してみますと、、、おそらく犬を飼い始めて、何らかの媒体(犬専門誌、インターネット、TVなどなど)でディスク大会のことを知り、自分ちの子犬に試しにやらせてみたらなんとなくできそうなので、遊んでいるうちに大会に出たくなった。。。ってところでしょうか。
また2頭目の犬をディスクをやらせたいがために、回収率のいい犬を飼い始めた。。。って人も少ないことはないはずです。最近の大会の出場頭数を見るとこれはもうブームです。
終いには何処とはいいませんが、ディスクドッグ専門犬舎などと名乗る犬舎もいます。

この文章をNET上に公表することで私は前記のような方々から、「大した成績も残したことねぇのに、よく言うよ」って煙たがられることでしょう。私が逆の立場だったら間違いなくそう思うでしょう(爆) 思うだけでは飽きたらず、どこかに批判的なコメントを残すような卑劣な手段を取るかもしれません。ま、何でも受けて立ちますので、PCをクラックさせられるの覚悟で戦いを挑んできてください(爆)

犬にディスクをさせることは、私自身別に悪いことではないと思います。場合によっては、くわえるときに思いっきり前肢に負担がかかってつんのめって前転2回転捻り見たいな格好になってしまいがちなテニスボールを追いかけさせるより、安全だと思っています。
もちろん公園で飼い主が突っ立って、犬同士が追いかけっこして、マウントポジションの攻防するより、遙かにいいことと思います。

しかし、犬種によっては届きそうだったら飛んで取ろうとする犬がいます。
この「飛んで」ってことに少なからず不安を感じます。
他の犬種は分かりませんので、ここではラブラドールに限らせていただきます。
どの骨の角度が良く飛べるのか、早く走れるのか。歩くとき尻が触れるのか。。。ほんのちょっとだけ斜め読みをした知識があります。
骨があればその骨を機能させるためには、骨のまわりには必然的に筋肉がついてきます。

ラブラドールに限らず、犬の成長順序は

後肢の成長→前肢の成長→胴体の成長→頭蓋の完成
 
となります。

子犬がある時期成長がとまったかな?って思うときありませんか??
それは生後から7ヶ月まで右上がりの急激な成長があり、その後12ヶ月まで緩やかな放物線を描いて骨格が完成されるからなのです。
その後頭蓋がゆっくり時間をかけて成長し24ヶ月で成犬に成長します。
ですから、12ヶ月未満は幼犬、24ヶ月未満は若犬とPD(警察犬協会)で分類されてます。

犬を作るプロの人たちの間では身体を作るための鍛錬は7ヶ月以降のようです。
もちろん、いきなり100%の運動をさせるのではありません。

つまり

7ヶ月以前の激しい運動は、身体を完成させるために悪影響を与える。
  
ってことではないでしょうか??

どの飼育のHow to本にも自転車運動は10ヶ月頃からと書かれています。これって決して伊達ではないのです。

うちの場合、アインは1歳過ぎてから、シュタインは11ヶ月齢から、サラはあまりにも運動量が豊富なので、10ヶ月後半からディスクを使っての運動を始めました。それまではディスクを見せたこともありません。持来欲を出させるためにはもう少し幼い頃からはじめてもいいのかもしれませんが持来訓練は別にディスクじゃなくてもできます。

もし、これから子犬にディスクをやらせようとしている人が、このコラムを読んでくれることを祈ります。その子がまだ10ヶ月未満だったら、、、、

その子の生涯が終わる日の朝、一緒に散歩に行きたかったら、
もうちょっと身体ができるまで待ってあげてください。お願いします。



既にまだ身体ができあがっていない子犬にディスクを毎日、もしくは週末にガンガン投げている人は、、、その子が生涯を終える日の朝も散歩に行けるように祈ってください。




この記事は1997年から2004年にプロバイダ統合によりホスティングサービスが終了するまでの間に公開していたホームページをblog形式にしてアーカイブ化したものです。
記事投稿の日付はだいたいなので、精度を欠きます。ご了承ください。